285. 幽霊を信じますか。
英語のレッスン時間に先生か質問した。
Do you believe ghosts?
先生は20代のイギリス人。 この質問、初対面の人への質問には不向きとされる、宗教の話題に近いかなと思った。彼のレッスン3回目くらいだったか。まだ、話題にしにくい。私にとっても、幽霊の存在の有無は気になることである。だから、議論にならない範囲ではぜひお話ししてみたい。私にとって、ある・ないと簡単に答えのでる質問ではないのだが、2拓での質問の答えは「ある」になる。
Do you believe to exist ghosts?
と聞かれると、もっと答えやすい。このあと「なぜ ?」を質問してほしい。
幽霊ってなんなのだろう。あなたの言う幽霊と、私の語る幽霊はおなじような幽霊だろうか。国籍・年齢とか、知識量を計ると、違うものを想像しているだろう。
この質問から、生と死を考えてしまった。
「生」とはどのような状態なのか。「死」とはどのような状態なのか。ネットには、「植物の死」という記述もあった。「切り倒した木」は生きているのか。「生け花」の花は生きているのか。「挿し木」をするときの枝は生きているのか。
私たちには、「死ぬ瞬間はわからない」そうである。
魂とか、死後の世界がないならば、死の瞬間に考える主体がなくなる。死を認識できない。
魂とか、死後の世界があるならば、死の瞬間は状態の切り替わりである。死んだ気がしない。という事態になりそうだ。どうもおかしいなと考えて、49日たつと、西方旅行にでかける。
自分でないものの死は認識できるけど、自分の死は認識できない。
「脳死」が人の死か? 脳が壊れても、体は生きているから、部品として使える。心臓移植とか、角膜移植とか。普通に「生きている」というけど、細胞レベルで考えると6か月ごとに生まれ変わっている。
私はいつ生まれたのだろう。生まれた瞬間は記憶にない。2・3歳の時の出来事の記憶はあるが、その時「私」という意識があったか。科学知識で想定すれば、精子と卵子という時代もあっただろう。いつから、私の記憶が始まったか。 まず、私が生きていることが確認できてから、死んだあとのことを考えよう。幽霊を信じますかと問うとき、どんな幽霊を聞いているのか確認しないと答えられない。